
股関節にも関節炎が起こることがあるなんて...
適切なダイエット、運動、正しい姿勢など…気をつけなければなりませんね。
骨密度に良いとされるカルシウム、ビタミンD、ビタミンKをよりバランスよく摂取しなければなりません。
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一般的に「関節炎」と言えば膝の関節炎を思い浮かべやすいですが、関節炎は私たちの体のすべての関節部分に起こる可能性があります。膝の関節炎より発生頻度は低いですが、股関節にも関節炎が生じることがあります。股関節炎について調べてみました。
股関節は臀部の関節であり、骨盤と大腿骨をつなぐ関節です。肩よりも運動範囲は狭いですが、大腿やふくらはぎを含む脚の運動に関与する重要な関節部分であり、歩行に非常に重要な役割を果たします。股関節炎はさまざまな原因で発生することがあります。代表的なものは、肥満によって股関節に圧力がかかると関節炎が起こりやすくなることです。年齢を重ねて特に理由なく関節が悪化する変形性股関節炎も現れます。それ以外にも、誤った姿勢や座りがちな文化が股関節を含む周囲の組織に損傷を与え、股関節炎につながることがあります。
股関節炎が発生すると、股関節の部位に痛みを感じ、歩くときに足を引きずるようになることがあります。朝起きたときに、臀部や鼠径部、大腿部などでこわばりや不快感を感じることもあります。初期にはこのような症状が現れますが、休息をとると緩和されるため、そのまま放置されやすいです。しかし、股関節炎を放置すると、炎症が悪化したり、股関節が拘縮したりすることがあります。ひどくなると、軟骨が完全にすり減り、骨と骨が直接接触することもあります。これにより、股関節の回旋や屈曲などの動きも制限されます。
股関節炎は他の関節炎と同様に治療します。初期には過度な股関節の使用を控え、消炎鎮痛剤などの薬や理学療法を行います。肥満の場合は体重を減らし、関節の機能を維持する必要があります。運動は筋力をつけるために室内自転車や水泳が役立ちます。もし痛みが持続する場合は手術治療を試みることができます。軟骨や骨組織の損傷部分を除去し固定する手術を行います。ただし、損傷の程度がひどい場合は人工関節手術を行う必要があるかもしれません。
股関節炎を予防するためには、まず肥満にならないように体重を調整する必要があります。適切な運動で関節の可動範囲を維持し、筋力を強化することも役立ちます。無理な動作を繰り返したり、姿勢が正しくないと変性変化が起こるため、避けるべきです。食習慣の管理も重要です。塩分の多い食事やカフェインの摂取量が多いとカルシウムが失われる可能性があるため注意が必要です。カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなどの栄養素をバランスよく摂取することも良いでしょう。
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